あの年末の大雪の日に

山中湖から富士山を望む

2022年 年が明けてはや一ヶ月 去年の暮れにこの地方では珍しくどか雪が降ってこれまで見たこともないぐらい積もった。そんな日の夜、父は永い眠りについた。バックトゥーザフューチャーのマイケルJフォックスさんと同じ病パーキンソン病と闘っていた。だんだん足がおぼつかなくなってきてもなお趣味の畑仕事に出かけては、転んで頭を切ったり、雑草を燃やしてたところに転んで火傷したり生傷が絶えなかった。それでもなお父は畑に通い続けた。

作物が実るときゅうりが採れるよとか里芋が採れるよと連絡してくれた。その頃、僕も飲食店を経営してたのですごく助かった。美味しい手作りの新鮮な野菜で料理が作れるのが、そしてお客さんがそれを美味しいと言ってくれるのが最高に嬉しかった。
そこまで手塩にかけた野菜だったからこそ。うれしかった。
夏になると収穫は最盛期で毎週のように呼び出される。
同じ市内とはいえこちらも店のこととかいろいろやることがあり正直呼び出されてめんどくさいなって思ったこともあるし、今日は忙しいからいけないって断ったこともある。

そのときの電話越しのさみしそうな声を思い出すと今でも堪えるものがある。
今になって思うと、電話かけてくれた時一回も欠くことなく、毎回行ってあげればよかったなと

後悔先に立たずですね。

アイキャッチ画像は
山が好きだった父の仏壇を置く部屋に飾ろうと元旦に一人で富士山一周しながら撮ってきた写真の中の一枚です。一緒に山登りはもうできないけど、山登りを趣味にしていけたらいいなと写真を撮りながらぼんやり考えていました。